
犬や猫は、私たちにとって大切な家族の一員です。しかし、人にとって快適な住まいが、そのまま犬や猫にとっても快適とは限りません。滑りやすいフローリング、傷つきやすい壁、夏の室温、ペット特有のニオイ、掃除のしにくさなど、暮らし始めてから気付く問題は意外と多いものです。
ペットと安心して長く暮らす家を考えるなら、「汚れたら掃除する」「マットを敷く」といった対症療法だけでなく、床・壁・換気・断熱・収納・生活動線など、住環境そのものを見直すことが大切です。
今回は愛知県稲沢市を中心に、一宮市・北名古屋市などでリフォーム・リノベーションを手掛ける田畑建設が、犬や猫と快適に暮らすための住まいづくりについて、リフォーム会社の視点から詳しく解説します。
ペットと安心して暮らす家は「人と動物の両方が暮らしやすいこと」が大切
ペットと暮らす家づくりで最初に考えたいのは、すべてを「犬仕様」「猫仕様」にすることではありません。
大切なのは、
人にとって暮らしやすく、犬や猫にとっても負担やストレスが少ない住環境をつくること
です。
例えば犬のためにリビング全面へマットを敷けば、床の滑り対策にはなるかもしれません。しかし、毛やホコリが絡まりやすくなり、毎日の掃除が大変になるケースもあります。
猫のためにキャットウォークをたくさん設置しても、掃除やメンテナンスが難しい高さ・形状では、住み始めてから困ることがあります。
ペットリフォームでは、単に設備を増やすのではなく、
「ペットはどこで過ごすのか」
「飼い主はどのように掃除するのか」
「10年後、犬や猫が高齢になった時にも使いやすいか」
というところまで考えることが重要です。
ペットと暮らす住宅で起こりやすい悩み
犬・猫のいるご家庭から出やすい住まいの悩みを整理すると、次のようになります。
| 住まいの悩み | 考えられる原因 | リフォームで検討できること |
|---|---|---|
| 犬が床で滑る | フローリング表面が滑りやすい | 滑りに配慮した床材 |
| 床の傷が目立つ | 爪・走り回る生活 | 傷に配慮した床材 |
| 壁の傷が増える | 猫の爪とぎ・接触 | 腰壁・壁材の見直し |
| ペット臭が残る | 換気・内装材・掃除 | 換気計画・内装材変更 |
| 毛やホコリが溜まる | 段差・家具配置 | 掃除しやすい間取り |
| 水飲み場が汚れる | 水跳ね・床材 | 耐水性を考えた床 |
| 夏の室温が心配 | 日射・断熱不足 | 窓・断熱・空調改善 |
| ペット用品が散らかる | 収納不足 | 専用収納・ケアスペース |
| 猫が退屈そう | 上下運動できない | キャットウォーク等 |
| 玄関からの飛び出しが心配 | 動線・建具 | 間仕切り・建具 |
こうして見ると、ペットと暮らす家の悩みは「ペット用品」だけでは解決できないものが多くあります。
だからこそ、リフォーム会社の視点から住宅全体を考える意味があります。
ペットリフォームで最初に考えたいのが「床」

犬や猫と暮らす住まいで、最も長い時間ペットの身体に触れている住宅部位の一つが床です。
特に室内で暮らす犬の場合、歩く、走る、座る、立ち上がる、寝転ぶといった日常動作の多くを床の上で行います。
人間はスリッパや靴下を履きますが、犬や猫は基本的にそのまま床面へ足をつけています。
そのため床材選びでは、デザインだけでなく、
滑りにくさ・掃除のしやすさ・傷への配慮・耐水性
などを総合的に考えることが重要です。
犬がフローリングで滑っていないか確認する
一般的なフローリングの中には、犬にとって滑りやすいものがあります。
例えば犬が走り出したとき、
「足が空回りする」
「曲がる時に横滑りする」
「お座りしていると後ろ脚が徐々に開く」
といった様子が見られる場合は、床との相性を一度確認してみてもよいでしょう。
Panasonicでも、犬・猫との暮らしを想定した「わんにゃんSmile」シリーズで、滑りに配慮した床材を展開しています。同社は犬の歩行だけでなく、座った際の滑りにも配慮した床選びを提案しています。
もちろん、「ペット対応」と記載されていれば何でもよいわけではありません。
犬の大きさや年齢、歩き方、生活する部屋などによって適した床材は変わります。
ペットと暮らす家の床材比較
| 床材 | 滑りへの配慮 | 掃除 | 傷 | 水・汚れ | 特徴 |
| 一般フローリング | △ | ◎ | △ | ○ | デザインが豊富 |
| ペット対応フローリング | ◎ | ◎ | ○〜◎ | ○〜◎ | ペットとの生活を想定 |
| クッションフロア | ○ | ◎ | △ | ◎ | 水回りにも使いやすい |
| タイル系床材 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 硬さや冷たさに注意 |
| カーペット | ◎ | △ | ○ | △ | 毛・汚れ管理が必要 |
| コルク系床材 | ○ | ○ | △ | △ | 足触りが比較的柔らかい |
実際には同じ種類の床材でも性能が異なるため、最終的にはカタログやサンプルを確認して選ぶことをおすすめします。
「マットを敷けば十分」とは限らない
滑り対策として、現在のフローリングにマットやカーペットを敷いているご家庭も多いと思います。
簡単にできる対策なので、もちろん有効な場面はあります。
一方で、
マットの境目につまずく、ペットの毛が入り込む、粗相した際の掃除が大変、マット自体がずれる、といった問題が出ることもあります。
特にLDK全体など広い範囲になると、何枚ものマットを敷き続けるより、リフォームのタイミングで床材そのものを見直した方が暮らしやすくなるケースもあります。
既存フローリングの上から施工できる床材もある
「床を全部剥がす大掛かりな工事はしたくない」
という方もいらっしゃるでしょう。
現在は既存の床の上から施工できる薄型床材という選択肢もあります。
Panasonicの「USUI-TA[ウスイータ]滑り配慮仕様」もその一例です。既存床への上貼りを想定した商品で、ペットとの暮らしにも配慮されています。
ただし、現在の床の状態によっては上貼りが適さないケースもあります。
床鳴りがある、下地が傷んでいる、床に大きな不陸がある場合などは、表面だけではなく下地から確認することが大切です。
猫と暮らす家では「床」だけでなく「上下方向」を考える

犬と猫では、住宅に求める環境が少し異なります。
犬は人と近い床面を中心に生活することが多い一方、猫は高いところへ上ったり、室内を立体的に移動したりする習性があります。
そのため猫と暮らす家づくりでは、床面積だけでなく壁や高さ方向を含めた空間設計がポイントになります。
キャットウォークは「付ければよい」ものではない
猫リフォームというと、最初にキャットウォークをイメージする方も多いのではないでしょうか。
しかし、キャットウォークで重要なのは見た目ではなく配置です。
例えば、
「登ったものの降りるルートがない」
「エアコンの吹き出し口に近すぎる」
「飼い主が掃除できない」
「高齢になった猫が使えない」
といった設計では、長期的な使い勝手が悪くなります。
キャットウォークを計画する場合は、複数の移動ルートをつくる、高低差を大きくしすぎない、掃除できる位置にする、窓や家具との位置関係を見る、といった検討が必要です。
Panasonicでも滑りに配慮したキャットウォーク・ステップなど、犬猫との暮らしを考えた建材を展開しています。
窓辺は猫にとって魅力的な場所
外を見るのが好きな猫の場合、窓際がお気に入りの場所になることがあります。
そこで窓際にカウンターなどを設ける方法があります。
ただし、夏は窓から強い日差しが入ります。
「猫が好きな場所だから」という理由だけで設計するのではなく、方角・日射・室温まで考えることが必要です。
窓まわりのリフォームとキャットスペースづくりを一緒に考えることで、より快適な場所を計画できます。
壁の傷・汚れ・ペット臭も住環境づくりの重要ポイント
ペットとの暮らしで床と並んで相談が多いのが壁です。
犬が身体をこすったり、猫が爪を研いだりすることで、一般的なビニールクロスでは傷や汚れが目立つ場合があります。
また、床や壁などの内装は面積が大きいため、ニオイや掃除のしやすさを考える上でも無視できません。
壁紙を何度も貼り替える前に素材を考える
猫が決まった場所で爪を研いでしまい、クロスがボロボロになってしまうご家庭があります。
そのたびに部分補修しても、再び同じ場所で爪を研げば元に戻ってしまいます。
このような場合は、
「傷んだら直す」から「傷みにくい仕上げを選ぶ」
という発想へ変えるのも一つの方法です。
例えば壁の下半分を傷や汚れに配慮した腰壁にしたり、部分的に交換しやすい材料を使ったりすることで、メンテナンス性を高められます。
特に猫が爪を研ぐ場所はある程度決まっていることが多いため、部屋全体を高価な材料に変更するのではなく、必要な場所だけ補強する方法もあります。
ペット臭は「芳香剤で隠す」だけでは解決しにくい
ペットと長く暮らしている本人はニオイに慣れてしまうことがあります。
一方、来客時には気になる場合があります。
こうしたニオイ対策では、芳香剤だけでなく、
発生源を掃除しやすい住環境にすること
が基本です。
トイレスペース周辺の床、壁、巾木などに汚れが残りやすい状態では、いくら換気してもニオイの原因が残ります。
特に巾木と床の隙間、クロスの表面、家具の裏側などは汚れが蓄積しやすいポイントです。
リフォームの際には、消臭性能をうたう材料だけを見るのではなく、「毎日簡単に拭けるか」という視点を持つことをおすすめします。
ペットのトイレ・食事・お手入れを一か所にまとめる
ペットと暮らしていると、意外と増えるのが「ペット用品」です。
フード、トイレ用品、ペットシーツ、散歩用品、ブラシ、タオル、薬、ケア用品など、気付けばさまざまな場所に収納されている家庭も少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、ペット専用のケアコーナーをつくる方法です。
専用スペースがあると掃除もラクになる
例えばリビングや洗面室の一角に、
- ペット用品収納
- 水飲み場
- トイレスペース
- タオル収納
- リード掛け
- 掃除道具
をまとめます。
こうすることで、物が家中に分散しにくくなります。
Panasonicでも、ペットとの暮らし方の提案として、水を使えるケアコーナーや、汚れに配慮した床、ペット用品をまとめる収納などを紹介しています。
ここでポイントになるのは、「ペットのためだけに特別な部屋をつくらなければならない」と考えないことです。
既存の洗面所や玄関、リビング収納の一部を活用するだけでも、十分使いやすくなる場合があります。
夏のペット対策はエアコンだけでなく「住宅性能」も考える
夏の犬・猫との暮らしで特に注意したいのが暑さです。
環境省も、犬や猫などのペットは熱中症になる可能性があるとして、高温の室内での留守番を避けることや、適切な温度・湿度管理、ペット自身が快適な場所へ移動できる環境づくりを呼びかけています。
そこで重要になるのが、エアコンだけに頼らない住環境です。
同じエアコン設定でも部屋によって暑さは違う
例えば夏の午後、西日が強く入る部屋と北側の部屋では体感温度が変わります。
また築年数が経過した住宅では、
- 窓から熱が入る
- 断熱材が十分でない
- 吹き抜けに熱がこもる
- 日当たりの良い部屋だけ極端に暑い
といった問題が起きている場合があります。
エアコンの設定温度だけを見るのではなく、「家のどこから熱が入っているか」を確認することが重要です。
窓リフォームはペットの暑さ対策にもつながる
住宅では窓が外気の影響を受けやすい場所の一つです。
古い単板ガラスやアルミサッシを使用している住宅で、窓際が夏に非常に暑くなる場合は、内窓設置や窓交換を検討できるケースがあります。
断熱性能を改善すると、
「冷房をつけても窓際だけ暑い」
「西側の部屋が夕方になると暑い」
といった室温差の改善につながる場合があります。
これはペットだけでなく、住む人にとってもメリットがあります。
ペットが自分で居場所を選べる間取りにする
これも大切なポイントです。
一日中同じ場所へ閉じ込めるより、可能であればペットが自分で居心地の良い場所へ移動できる環境を考えます。
例えば、
日当たりの良い場所、少し暗く落ち着ける場所、涼しい床の場所など、複数の選択肢がある住環境です。
ペット用のくぐり戸を設ける方法もあります。
Panasonicのペット向け建材にも、犬・猫が自由に出入りできるくぐり戸対応の室内建具などがあります。
ただし、キッチンや浴室など立ち入らせたくない場所もあるため、「自由に移動できること」と「安全に区切ること」を両立させることが重要です。
夏はダニ・ノミ対策も忘れずに
夏は気温・湿度が高くなりやすく、室内環境の衛生管理も重要になる季節です。
ペットと暮らすご家庭では、犬や猫自身のノミ・マダニ対策に加えて、床・寝具・カーペットなど室内の清掃も意識したいところです。
ただし、ここでは注意点があります。
「ダニ」と呼ばれるものには、室内の寝具などに存在するダニと、屋外から動物などに付着するマダニなどがあり、すべて同じ対策ではありません。
ペット自身のノミ・マダニ予防、駆除、薬剤については、住宅会社ではなくかかりつけの動物病院・獣医師へ相談してください。
住宅側では、
掃除しやすい床、湿気がこもりにくい環境、洗いやすいペット用品、換気
などを整えておくことがポイントになります。
※このテーマについては関連記事「夏のダニ・ノミ対策|犬・猫と安心して暮らすための掃除・湿気対策と住環境づくり」でも詳しく解説予定です。
犬と猫では「快適な家」の考え方が違う
「ペットと暮らす家」と一括りにしがちですが、犬と猫では行動特性が異なります。
さらに犬種、猫種、身体の大きさ、年齢、性格によっても必要な設備は変わります。
そのため「ペットリフォームの定番設備を全部付ける」という考え方はおすすめできません。
犬と猫で考えたい住環境の違い
| 項目 | 犬 | 猫 |
| 主な生活空間 | 床面中心 | 床+高さ方向 |
| 床 | 滑りへの配慮が重要 | 滑り・爪への配慮 |
| 運動 | 水平方向が中心 | 上下運動も重要 |
| 外を見る場所 | 必須ではない | 好む猫が多い |
| 玄関対策 | 飛び出し対策 | 脱走対策 |
| 壁 | 汚れ・接触 | 爪とぎ |
| 専用設備 | 足洗い場等 | キャットウォーク等 |
| 高齢期 | 段差・滑り配慮 | 高低差の見直し |
例えば猫のために高い場所をたくさん設けることと、高齢猫が安全に暮らせることは必ずしも同じではありません。
若い頃には簡単に上れた高さも、年齢を重ねると負担になる可能性があります。
ペットリフォームは「現在の年齢」だけでなく、5年後、10年後も考えておくことが大切です。
ペットも人も高齢になることを考えておく
リフォームでは、完成した瞬間だけを見るのではなく、将来の暮らしまで想像することが重要です。
例えば現在5歳の犬と暮らしている場合、10年後には15歳になります。
同時に飼い主も10歳年齢を重ねます。
その時、
「段差の多い家」
「滑りやすい床」
「掃除のために毎回しゃがまなければならない収納」
「重い柵を毎回移動する間取り」
が使いやすいでしょうか。
ペットとの暮らしを考えたリフォームは、実は人の老後を考えたリフォームと共通点が多いのです。
将来を考えてチェックしておきたい項目
| チェックポイント | 確認 |
| 犬が廊下やリビングで滑っていない | □ |
| 大きな段差が少ない | □ |
| ペット用品を取り出しやすい | □ |
| 掃除機をかけやすい | □ |
| ペットのトイレを掃除しやすい | □ |
| 水飲み場周辺を簡単に拭ける | □ |
| 夏に極端に暑くなる部屋がない | □ |
| ペットだけで落ち着ける場所がある | □ |
| 玄関から飛び出しにくい | □ |
| 高齢になった際にも移動しやすい | □ |
3つ、4つと気になる項目がある場合は、一か所ずつ対策するだけでなく、リフォーム時にまとめて住環境を見直すのも一つの方法です。
ペットリフォームは「掃除のしやすさ」を最優先すると失敗しにくい
ペットリフォームというと、キャットウォークやペットドアなど目に見える設備が注目されます。
しかし、私たちが住宅会社として重視したいのは、もっと日常的な部分です。
それが掃除とメンテナンスのしやすさです。
どれだけおしゃれな家でも、毎日の掃除に時間がかかればストレスになります。
例えば、
家具と壁の間に掃除機が入らない。
キャットウォークの上へホコリが溜まるが手が届かない。
水飲み場の床が水で傷む。
トイレ周辺のクロスへ汚れが染み付く。
こうした小さな不満は、毎日繰り返されます。
だからこそペットリフォームでは、
「完成写真がきれいか」だけでなく「毎日の生活がラクになるか」
を考えることが重要です。
ペットと暮らす家の収納計画も重要
ペット用品は想像以上に増えていきます。
犬なら散歩用品、レインウェア、リード、タオル、ペットシーツ、フード。
猫なら猫砂、フード、キャリーケース、ケア用品などがあります。
特にキャリーケースのような大型用品は収納場所に困りがちです。
リフォーム時には単純に収納量を増やすのではなく、
「どこで使う物なのか」
から収納場所を考えます。
玄関で使うリードや散歩バッグなら玄関収納へ。
トイレ用品はペットトイレの近くへ。
フードはキッチンやケアスペースの近くへ。
こうして動線と収納をセットで設計すると、暮らしやすさが大きく変わります。
玄関・窓・建具では脱走や飛び出し対策も考える
犬や猫と暮らす住宅では、内装だけでなく玄関や建具も重要です。
例えば宅配便を受け取るため玄関ドアを開けた瞬間に、犬や猫が外へ出ようとしてヒヤッとした経験がある方もいるでしょう。
こうした場合は、玄関ホールと室内の間にもう一枚建具や間仕切りを設けることで、飛び出しリスクを抑えられる場合があります。
猫の場合は、高さのある場所まで移動できるため、一般的な低いペットゲートだけでは十分でないこともあります。
その家で暮らしているペットの行動を見ながら、必要な位置へ仕切りを設けることがポイントです。
「ペット対応」という言葉だけで建材を選ばない
現在は「ペット対応」と書かれた床材や壁材、設備が数多く販売されています。
非常に便利な一方で、「ペット対応だから全部安心」と考えるのはおすすめできません。
例えば床材だけでも、
- 防滑性
- 傷への強さ
- 水への強さ
- 汚れの拭き取りやすさ
- ワックスの必要性
- 床暖房対応
- 施工方法
- デザイン
など見るポイントがあります。
Panasonicの「ベリティスフロアー わんにゃんSmile」についても、メーカーはペットの排泄物などを放置すると不具合の原因になるため速やかに拭き取ること、表面の微細な凹凸によって汚れを拭き取りにくく感じる場合があることなど、使用上の注意点を示しています。
つまり、どんな高性能な材料でもメンテナンス不要になるわけではありません。
メリットだけでなく、日常のお手入れ方法まで確認して選ぶことが重要です。
ペットリフォームでよくある失敗
リフォーム後に後悔しないためには、成功例だけでなく「ありがちな失敗」も知っておきましょう。
失敗例1:ペットのために全面カーペットにしたら掃除が大変になった
犬が滑らないことを優先して全面へカーペットを施工。
しかし抜け毛が多い犬だったため、掃除機をかける回数が増えてしまいました。
この場合、最初に考えるべきだったのは、
「滑らないか」
だけではなく、
「抜け毛を掃除しやすいか」
という視点です。
床材は複数の条件を比較して選ぶ必要があります。
失敗例2:キャットウォークを作ったが猫が使わない
デザイン性を重視してリビングへキャットウォークを設置したものの、猫がほとんど使用しないケースです。
猫にも性格があり、すべての猫が高い場所を好むとは限りません。
また配置やステップ間隔、周囲の環境が理由で使わないこともあります。
現在の猫が普段どのような場所で過ごしているのかを観察してから設計することが重要です。
失敗例3:ペットスペースを奥へ作ったらお世話が面倒になった
見た目をすっきりさせるため、ペット用品やトイレを生活動線から離れた場所へまとめたものの、掃除や水交換のたびに移動しなければならなくなったケースです。
リフォームでは「隠す」ことだけを考えず、毎日の使用頻度も考えなければなりません。
ペットリフォームはどこまで工事するべき?
「ペットと暮らしやすくしたいけれど、大規模なリノベーションまでは考えていない」
という方も多いでしょう。
ペットリフォームは必ずしも家全体を改装する必要はありません。
工事規模の目安
| 規模 | 工事例 | 向いているケース |
| 小規模 | 壁・クロス変更、収納、建具 | 一部の悩みを解決したい |
| 中規模 | リビング床、内窓、収納 | 生活空間全体を改善したい |
| 中〜大規模 | LDK+廊下+洗面 | 掃除・動線まで改善したい |
| 大規模 | 間取り変更・断熱 | 中古住宅・全面リノベーション |
大切なのは工事規模ではなく、現在感じているストレスの原因を正しく見つけることです。
例えば「ペット臭が気になる」という相談に対して、壁材だけ交換すれば解決するとは限りません。
換気、床、ペットトイレの位置、収納など複数の原因が関係している可能性があります。
リフォーム会社へ相談する際は、
「この商品を使いたい」
だけでなく、
「今、どんなことに困っているか」
を伝えることをおすすめします。
稲沢市・一宮市・北名古屋市でペットリフォームを考えるなら田畑建設へ
田畑建設では、愛知県稲沢市を中心に、一宮市・北名古屋市などで住宅リフォーム・リノベーションを行っています。
私たちが大切にしているのは、設備や建材をただ販売することではありません。
お客様の家族構成やライフスタイルをお聞きし、その住まいに合った方法を一緒に考えることです。
田畑建設は創業以来、地域に根ざした住まいづくりを続け、打ち合わせから施工、引き渡し後のメンテナンスまで「顔の見える工務店」として対応しています。また、Panasonicと提携し、同社の住宅設備・建材と地域工務店としての施工経験を組み合わせたリフォームをご提案しています。
PanasonicリフォームClub加盟店を対象とする「デザインアワード2023」では、田畑建設の施工事例が全国優秀賞を受賞しています。
ペットと暮らす家も、それぞれ正解は違います。
犬の年齢や身体の大きさ。
猫の性格。
飼い主の生活スタイル。
現在の住宅の状態。
予算。
これらを確認した上で、本当に必要な工事を考えることが大切です。
「ペットのため」だけではなく家族みんなが暮らしやすい家へ
ペットリフォームで目指したいのは、「犬専用の家」「猫専用の家」ではありません。
例えば滑りに配慮した床は、人にとっても掃除しやすい床であれば毎日の家事負担を軽減できます。
ペット用品の収納を整理すれば、リビングもすっきりします。
窓の断熱性能を見直せば、犬や猫だけでなく人にとっても夏・冬を過ごしやすい住環境につながります。
玄関の動線を整理すれば、ペットの飛び出しだけでなく来客時の使い勝手も改善できます。
つまり、良いペットリフォームとは、
「ペットのために人が我慢する家」ではなく、「ペットも人も自然に暮らしやすくなる家」
だと私たちは考えています。


