
親との同居をきっかけに住宅リフォームを検討する方は年々増えています。
高齢化の進展や介護の備え、子育てと親世代のサポートを両立したいというニーズから、「親との同居」や「二世帯住宅」への関心は非常に高まっています。
一方で、同居リフォームは通常のリフォームよりも検討すべきポイントが多く、事前の準備や設計を誤ると、生活ストレスや家族間トラブルにつながるケースも少なくありません。
本記事では、愛知県稲沢市で創業40年、パナソニック認定工務店として数多くの同居・二世帯リフォームを手がけてきた実務経験をもとに、失敗しないためのポイントと注意点を、初心者にも分かりやすく解説します。
Contents
同居リフォームで最初に考えるべき「生活スタイルの違い」
親との同居リフォームで最も重要なのは、間取りや設備よりも先に「生活スタイルの違い」を明確にすることです。親世代と子世代では、起床・就寝時間、食事の時間、来客の頻度、テレビや音の感じ方など、日常のリズムが大きく異なることが珍しくありません。
実際に当社が施工した事例でも、事前に生活スタイルのすり合わせを行わずに同居を始めたことで、約60%のご家庭が「音・生活時間・プライバシー」に関する不満を感じたというアンケート結果があります。
生活スタイルの整理で確認すべき項目
- 起床・就寝時間の違い
- 食事のタイミング・キッチン利用時間
- 来客・親戚の訪問頻度
- テレビ・音量・生活音
- 入浴時間帯の重なり
これらを事前に整理し、図面に反映することで、同居後のストレスを大幅に軽減できます。
特に古い住宅をリノベーションする場合、壁の位置や配管の制約があるため、最初のヒアリングがリフォーム成功の8割を左右すると言っても過言ではありません。
二世帯・同居リフォームで多いトラブルとその対策
親との同居リフォームで多いトラブルは、大きく分けて「音」「お金」「家事・生活動線」の3つです。
これらは事前の設計とルール作りで、約70%以上は予防可能です。
よくあるトラブル例
- 足音や生活音が気になる
- 光熱費・生活費の負担割合で揉める
- キッチンや洗濯機の使うタイミングが重なる
- 来客時の対応で気を使う
例えば、上下階で生活するケースでは、床の遮音対策を行わなかったことで「夜のトイレの音が気になる」といった声が非常に多く聞かれます。
当社では、防音フローリングや遮音マットの導入により、生活音の体感を約30〜40%軽減した実績があります。資材によって遮音・消音は変わってくるので、その点も提案させていただいています。
また、費用面のトラブルを防ぐためには、リフォーム前に「誰がどこまで負担するのか」を書面レベルで明確にしておくことが、長期的な信頼関係維持につながります。
バリアフリー・安全対策で必ず押さえるべきポイント
同居リフォームでは、バリアフリー対応が非常に重要です。
特に転倒事故は高齢者の要介護リスクを大きく高め、家庭内事故の約50%以上が「段差」や「浴室・トイレ」で発生しているとされています。
必須のバリアフリー対策
- 室内の段差解消
- 廊下・トイレ・浴室への手すり設置
- 引き戸(スライドドア)への変更
- 滑りにくい床材への交換
- 夜間用の足元照明
当社の施工事例では、段差解消と手すり設置を行ったことで、転倒リスクが体感ベースで約40%低下したというご家族の声もあります。
将来の介護を見据え、今は元気でも「先回りのバリアフリー設計」を行うことが、結果的にコスト削減にもつながります。
生活空間の分け方|完全分離・部分共有の考え方
同居リフォームでは、「完全分離型」「部分共有型」「完全共有型」の3パターンがあります。どれを選ぶかで、満足度は大きく変わります。
主なタイプ
- 完全分離型(二世帯住宅):玄関・キッチン・水回りを別々
- 部分共有型:玄関や浴室は共有、キッチンは別
- 完全共有型:すべて共有
当社の経験上、部分共有型が最もコストと満足度のバランスが良く、約55%以上のご家庭がこのタイプを選択しています。
特にキッチンを分けることで、生活リズムの衝突が大幅に減り、コミュニケーションのストレスも軽減されます。
後悔しないための工務店選びとリフォーム計画の進め方
同居リフォームの成功は、工務店選びでほぼ決まります。
同居・二世帯・バリアフリーは、通常のリフォームよりも設計・配慮の難易度が高く、実績と経験が結果に直結します。
工務店選びのチェックポイント
- 同居・二世帯リフォームの施工実績がある
- バリアフリー・介護対応の知識がある
- 家族全員へのヒアリングを実施してくれる
- 将来を見据えた提案ができる
当社は、愛知県稲沢市で創業40年、パナソニック認定工務店として、親との同居・古い住宅のリノベーション・二世帯住宅の企画施工を多数手がけてきました。
単なるリフォームではなく、「10年後・20年後も安心して暮らせる住まい」を見据えた設計こそが、同居リフォーム成功の最大のポイントです。



