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2025.11.15

リフォームとリノベーションの違いとは?施工範囲・事例で解説!

リフォームとリノベーションの違い

愛知県稲沢市の田畑建設です。
お客様から質問を頂くことがあります。それが・・「リフォーム?リノベーション?何が違うの?」と言う質問です。
リフォームとリノベーションって何が違うのか一般の方はわからないかもしれません。
言葉の意味を知っていても、リフォームとリノベーションの違いが分からず、「自宅にはどちらが合うの?」と迷う人は多くいます。

本記事では、両者の明確な違い、費用感、施工範囲、事例をプロ目線で分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、あなたの住宅に最適な選択ができ、後悔しない依頼先選びのポイントも理解できます。

Contents

リフォームとリノベーションの基本的な違い

住宅の改修を検討していると、「リフォーム」と「リノベーション」という言葉がよく登場します。しかし、どちらも“家を良くする工事”であるものの、施工の目的や対象範囲は大きく異なります。ここでは、まず両者の定義と、工務店・建築会社がどのような考え方のもとで施工を行うのかを整理します。

リフォームとは|老朽化した部分を“元の状態に近づける”工事

リフォームとは、老朽化した住宅設備や内装を「元の状態に修復する」「見た目や使い勝手を改善する」ことを目的とした工事です。
対象となるのは、部分的な劣化や破損、経年変化による不具合などで、代表的な例として以下が挙げられます。

  • キッチンの交換
  • 壁紙の張り替え
  • 床の張り替え
  • 風呂・トイレの交換
  • クロスの補修
  • 外壁の塗り替え

いずれも「機能の回復」「美観の向上」を目的とした施工が中心で、住宅そのものの価値や構造を大きく変える工事ではありません。
そのため比較的費用も抑えやすく、工期も短いのが特徴です。

リノベーションとは|住宅そのものを“新しい価値へ再生する”工事

一方、リノベーションとは、住宅の間取りや設備を大きく変更し、暮らし方に合わせて空間を“再構築”する工事です。単なる修繕にとどまらず、「価値を高める」「新しいライフスタイルを実現する」ことが目的となります。

代表的な施工例には以下があります。

  • 壁を取り払い、広いLDKに変更
  • 和室を洋室へ変更
  • 水回りの位置を移動し、生活動線を改善
  • スケルトン(骨組み)状態まで解体し、内装を一新
  • 断熱性・耐震性の向上を目的としたフルリノベーション

これらは住宅の構造や給排水設備に関わることも多く、専門知識や経験が不可欠です。
工務店・建築会社は、単なる“修繕”ではなく、“設計”という工程が多く含まれるため、より高度な対応力が求められます。

施工の目的と対象範囲の違いを比較

項目リフォームリノベーション
目的劣化部分の原状回復空間の再構築・価値向上
対象主に部分的な改修間取り・設備・構造全体
施工規模小〜中規模中〜大規模
費用感抑えやすい上がりやすい
工期比較的短い比較的長い
向いているケース老朽化設備の交換生活スタイルを変えたい

このように、「元に戻す」のがリフォームであり、「新しい価値に生まれ変わらせる」のがリノベーションと言えます。
住宅の状態や目的に応じて、どちらが最適なのかを見極めることが重要です。

リフォームの特徴|費用を抑えて住宅の快適性を回復する改修工事

リフォームは、住宅の老朽化や劣化した部分を修復し、快適性や機能性を元の状態へ近づけるための施工です。比較的工期が短く予算も抑えやすいため、「必要なところだけ直したい」「設備を新しくして暮らしやすくしたい」という方に適しています。

リフォームのメリット

リフォームには以下のようなメリットがあります。

■ ① 費用を抑えやすい

リフォームは部分的な施工が中心となるため、費用負担を抑えながら住宅を改善できます。
例えば、キッチン交換・壁紙張り替え・トイレ交換などは、工務店でも人気の高いリフォーム事例です。

■ ② 工期が短い

大規模な解体を伴わないため、工期は数日〜数週間で完了するケースが多く、住みながら施工が可能なこともあります。

■ ③ 不便な部分だけ効率的に改善できる

気になる箇所だけピンポイントで改修できるため、コストパフォーマンスが高い点が魅力です。
「古くなったお風呂を新しくしたい」「床だけ張り替えたい」といった要望に柔軟に対応できます。

■ ④ 比較的手軽にできる

リフォームは工事範囲が明確なため、工務店への相談や見積りもスムーズに進みやすく、“初めての住宅改修”にも向いています。

リフォームのデメリット

もちろん、リフォームにも注意点があります。

■ ① 大きな間取り変更には向かない

構造部分を大きく変更する工事はリフォームでは対応しきれない場合があります。
間取りを一新したい場合は、リノベーションの方が適しています。

■ ② 根本的な問題解決にならない場合がある

表面的な改善が中心となるため、配管の老朽化や断熱性能など、住宅内部の問題は解決できないケースがあります。

■ ③ 次々と直す箇所が出ることも

部分的に直しても、別の箇所の劣化が進んでいた場合、追加リフォームが必要となり、結果的に費用が積み重なることもあります。

リフォームが向いているケース

以下のような方にはリフォームが最適です。

  • 設備が古くなり使い勝手が悪い
  • 床や壁紙など、内装が傷んでいる
  • なるべく費用を抑えたい
  • 工期は短く済ませたい
  • 住宅の構造は現状のままで良い

部分的な改善で快適性を高められるため、多くの住宅で選ばれている選択肢です。

リフォームで多い施工事例

工務店がよく対応するリフォーム対象は以下の通りです。

  • キッチンの交換
  • トイレのリフォーム
  • 洗面所のリフォーム
  • ユニットバス交換
  • 壁紙・クロスの張り替え
  • 床材の張り替え
  • 外壁の塗り替え
  • 部分的な雨漏り補修

“住宅設備の更新”や“生活の不便の解消”が中心で、施工の自由度は比較的高い点が特徴です。

リノベーションの特徴|間取り変更を含む“住宅の再構築”で新しい価値を生み出す工事

リノベーションとは、住宅の内部を大きく作り変え、新しい暮らし方に合わせて空間を再構築する工事です。
「古い家を現代のライフスタイルに合わせたい」「中古住宅を自分好みに生まれ変わらせたい」という方に選ばれています。

リノベーションのメリット

リノベーションには、リフォームでは得られない価値向上のメリットがあります。

■ ① 間取り・空間をゼロから設計できる

壁を取り払い広いLDKを作ったり、生活動線を改善するように水回りの位置を変更したり、住宅全体の構成を大幅に変えることができます。

■ ② 資産価値の向上が期待できる

設備の刷新や構造改善により、住宅性能が高まり、結果的に物件価値が向上するケースもあります。
特に中古住宅の購入とセットで行う場合は人気の高い選択です。

■ ③ デザインの自由度が高い

内装テイスト、素材選び、空間の仕切り方などを自由に構築でき、家族の生活スタイルに合わせた“理想の空間づくり”が可能です。

■ ④ 断熱・耐震・配管など根本的な改善ができる

住宅の内部構造まで手を加えることができるため、

  • 断熱性能アップ
  • 耐震補強
  • 老朽化した給排水設備の交換
    など、「長く安心して住める家づくり」ができます。

リノベーションのデメリット

大規模な工事となるため、注意点も理解しておきましょう。

■ ① 費用が高額になりやすい

施工範囲が広く、設計・解体・大工工事など工程が増えるため、リフォームに比べて費用は高くなる傾向があります。

■ ② 工期が長い

スケルトン状態まで解体する場合は、数ヶ月にわたる工事になることもあります。
仮住まいが必要なケースも多いです。

■ ③ 建物の構造に制約がある場合も

マンションの場合、梁や柱、共用部分は変更できず、戸建ても構造上撤去できない壁があるなど、自由設計に限界が出ることがあります。

リノベーションが向いているケース

以下のようなニーズを持つ方に適しています。

  • 中古住宅を購入し、自分好みにしたい
  • 家の間取りを大きく変えたい
  • 生活動線を改善したい
  • 断熱や耐震性能を向上させたい
  • 家族構成が変わるため、住まいの形を変えたい

ライフステージの変化に合わせて、住宅の価値を“再設計”するイメージがリノベーションです。

リノベーションの代表的な施工事例

工務店・建築会社がよく対応するリノベーション事例は以下の通りです。

  • 壁を取り除いてLDKを広くする
  • 和室を洋室へ変更
  • 寝室や子ども部屋の位置を変更
  • 水回り(キッチン・浴室・洗面・トイレ)を移動
  • スケルトンリノベーション(全解体→再構築)
  • 断熱材の追加、耐震補強
  • 古民家再生リノベーション

間取り変更・性能改善・デザイン刷新がまとめて行えるため、住宅の価値を大きく向上させられます。

リノベーション、リフォームの言葉にとらわれなくて大丈夫

今回はリノベーションとリフォームの言葉の違いを書きましたが・・あまり気にしなくていいのでご安心ください。(笑)
内容を調べてて、「これはリノベーションなのか・・」と私たち自身も思うくらいです。
なので気にせず
ご要望の内容をお聞きして、的確にアドバイス・ご提案させて頂きますので是非、田畑建設へ一度ご相談ください。